「そういえば、先生と2人はいつから友達なんですか?」
「小学生の時からかな?親同士も仲が良かったからさー、自然とよく遊んだんだよね。」
「そうそう、ねこにみかんに行くと美柑のお母さんが俺たちにタダで飲み物出してくれるから、よく2人で入り浸ってたんだよね。」
そう言いながら弘樹さんは先生の肩を叩いた。先生も「ああ、そうだな。」とどこか懐かしそうに答えた。
「この2人は遠慮というものを知らないからさー、本当お母さんもよく毎回タダで飲み物出したよね。」
呆れた様子で話す美柑さんに、私も「そうだったんですね。」と苦笑を浮かべた。
私が知らなかった先生を知れるのは嬉しい…けど、
どこか私だけ別の世界の住人みたいで、苦しい。
そんな思いを抱えながら、ほうじ茶を一口飲み込んだ。

