先生に、100回目の告白。⑴



「へえ、先生って忙しいんだね。」


「お前は俺が暇人だと思ってたのか…?」



私が何気なく言うと、先生は眉間に皺を寄せてそう言った。



「いやそう言うわけじゃないけどさ、ねこにみかん来てくれないかなあって思ってただけ。」


「あっそ、気が向いたらなー。」


「絶対来てくれないやつじゃん、それ!!」


唇を尖らせる私に、先生は珍しく眉を下げた。


「まあ、美柑に呼び出されたら行くかもな。」


そんな先生に、私は少し違和感を覚えた。




普段だったら断固行かない!行くわけない!!って言う先生が、



美柑さんのことになるとこんな風に困った顔とか、居心地の悪そうな顔をする。



二人の間に、何かあるのかな…。




大人の世界のことは私には想像もつかなくて、



その代わりに胸がちくんと痛んだ。