「そういえば、先生はなんでタバコ吸ってるんですかー?」
私が不意に聞いた質問に、先生は呆れたような表情をした。
「なんだっていいんだろ。それよりお前いつまで続くのこれ。」
なんて大袈裟にため息をつく先生に、私は「どこまでもついて行きます!」と元気よく答えた。
「まあ、でもタバコって体に悪いじゃん?」
「それがどうした。」
「私は大好きな先生に長生きして欲しいんです!」
私がそう言うと、ピクリと眉を動かした。
「タバコをやめたって死ぬ時はあっさり死ぬ。どうだっていいだろ。」
ぶっきらぼうに言う先生は、なぜか影が見えた。
ん?
なんか私変なこと言っちゃった??
私が混乱して次の言葉を探していると、先生は背中を向けてどこかへ行ってしまった。
私はただ茫然と遠ざかる先生の背中を見つめていた。
その背中はいつもよりもっと遠くに感じた。

