「先生ー!」
喫煙所の見慣れた人影に、私は元気よくそう叫びながら手を振った。
それまで煙草片手にぼけーっとしていた浅生先生は、
私を視界に入れるなりその整った顔を歪ませた。
心の準備ができていた私は、お構いなしに私は先生の元へと駆け寄った。
「可愛い生徒が来たのにそんな顔するなんてひどい!」
「可愛い生徒じゃなくてストーカーだろ。」
「ストーカーじゃないし!べつに後ろを付けてきた訳じゃないもん。」
後ろをつけてきた訳じゃなくて、いるかなーって思ってきただけだもん。
そんな屁理屈を捏ねていると、先生はため息をついた。

