「うん、今年からなんだけど、ほとんど部活に顔見せたことなくて…私も最近まで知らなかったし。」
そう言って斜め下を見つめてふっと笑う今井ちゃんに葉月は「え?やば。」と少し引いていた。
「絵とか興味なさそうじゃん?それに枝野先生が基本指導してくれてるから自分はいなくてもいいって思ってそうだよね。」
そんな今井ちゃんの言葉には棘が含まれていて、
葉月は苦笑いを浮かべて私のところへ戻ってきた。
「聞こえた?美術部員にはあんま好かれてなさそうだよ。」
「みたいだね。」
思わず私も苦笑した。
「それでもまだあんな奴が好きなの??」
「もちろん!」
怪訝そうな葉月の顔に、私は間髪入れずに答えた。
それから私は先生の情報をもっと集めるために、放課後とっておきの場所に行くことに決めた。

