葉月は携帯を手に取ると電話に出た。
「もしもし…えっ?うそ…わかった。」
葉月はそれだけ言うと電話を切って、それから私に気まずい表情を向けた。
「…ごめん、こはる。」
「…どうしたの?」
普段とは違う様子の葉月に私がそう尋ねると、葉月はゆっくりと口を開いた。
「おばあちゃんが…倒れちゃって、今救急車で運ばれたって。だから、」
葉月が言葉を続ける前に私が口を開いた。
「ええ!やばいじゃん!!早く帰りなよ!!!」
私の言葉に葉月は驚きつつも「でも…。」と続けた。
そんな葉月を私は「いいから!帰りな!!」と帰るように促した。
葉月は私の勢いに折れる形で「じゃあ…ごめんね?」と言うと、足早に教室を出て行った。

