「まあ、いいんじゃないか。」 お母さんの言葉を遮るように、その日珍しく家にいたお父さんがそう言った。 「ええ…?でもこはるは…、」 「何事も経験だ。」 「パピー…!!」 やった!やった!! 私はぴょんぴょん跳ねながらお父さんの元へ近づいた。 「それに労働基準法は奥が深くて面白いぞ。」 そう言ってニヤッと笑う父に私の足はピタッと止まった。 なんていうか… うちのお父さんってこういうところあるんだよね。 「そ、そうだね。ありがとう。」 そう感謝しつつも、内心ちょっと引いていた。