「お母さん、私バイトする!」
家に帰るなりリビングでゆっくりしていたお母さんにそう宣言した。
お母さんは私の言葉を聞くなり眉を顰めた。
「こはる、今日参考書を買いに行ったんじゃなかったの?」
お母さんの言葉に私は「うっ。」と声を漏らした。
そうだけど…そんなんだけども…
「バイトして社会経験を積むのも大事だと思うの。」
「じゃあ大学受かってからにしないさい。」
お母さんはピシャリと言った。
「えー!大学行ったらそれこそ司法試験の勉強でそんな暇ないよ…多分!」
私も負けじと食い下がると「あのねえ、」とお母さんが再び口を開いた。

