先生に、100回目の告白。



あの本屋さんにあった参考書の中で、おそらく一番わかりやすい参考書を私は満足げな表情で見つめていた。




これでちょっとは数学できるようになるかな。



それで、あの大学に合格して、



司法試験も受かって、



お父さんと同じ弁護士事務所で働けちゃったりして!





そんな風に未来に期待を寄せていると、「お待たせしまし
た。」という声とともに、ココアが目の前に置かれた。




「わっ、かわいい〜!」



ココアの上にクリームがちょこんと乗っていて、猫の顔がかかれていた。



思わず漏れた声に、店員さんはくすりと笑った。



「もしかして受験生?大変だね。」



店員さんは私の手元に視線を移すとそう尋ねた。



「あ、いえ、まだ2年生なんですけど、受験に向けて今から頑張りたくて!」



私がそう答えると店員さんは目を丸くして「へえ、すごいね。」と返した。



「頑張ってね。」



店員さんはそう言うと他のお客さんに呼ばれてどっか行ってしまった。


もしかして、1人で切り盛りしてるのかな?



店員さんこそ大変だあ。


そんなことを思いながら、私は再び参考書に視線を戻した。