地味子な私は超最強少女!?

教室には、誰もいない。

もう下校時間だ。帰ろう。

バックを抱えて、教室を出る。

「あ、凛だ。一人なんて珍しいね。一緒に帰ろ」

「石井さん?いいんですか?」

今私に話しかけてきたのは、同じクラスの石井大地くん。

「うん。なんか話したいことがあって……」

「うん?」

「君ってはるの彼女さんだよね?はるって30人くらいから告白されてたんだよ」

「えっ!?」

「でも全員断ってたよ。凛さ、少し心配してただろ?」

「う、うん」

「伝えたかったのはこれだけ。あ、バイバイ!」

「バイバイ……!」

よかった……。大地くんって少し怒りっぽいイメージがあったから余計に……。

すると、後ろから声が聞こえてきた。

「凛、一緒に帰ろ」

は、はるだ……

ま、まって。今はクッキーを渡すチャンスじゃない……?

「は、はる!これあげる……!」

「凛も作ってくれたの!?ありがとう。嬉しい」

頬を赤めて笑うの、かわいすぎるんですけど……!

「今食べてもいい?」

「えっ!い、いいよ!」

パクリ───

ど、どうかな?

「うっま!!」

「あ、ありがとう」

「あ、ついでに俺も。バレンタインに渡すのは変かもだけど」

は、はるも私にくれるの!?

「ありがとう……!帰ったら食べてみるね」

わざわざ作ってくれたなんて……。

「俺、本当に凛が好きだからさぁ。凛って魅力を知れば知るほど、好きになるからな!」

好き……?

「これからもよろしくね」

「うんっ!よろしくね…!」

私は、笑顔を迎えたのであった。