地味子な私は超最強少女!?

今日の放課後───

「「「さようなら」」」

みんなで帰りの挨拶をして、ゾロゾロと家へと帰り始める。

私も、すぐに帰ろうと思った。

……だけど、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。

「宮瀬さん、ちょっとこっち来てくれる?」

て、天童くんだ……

「はっ、はい」

私は天童くんの後ろを黙ってついて行った。

次はどこで話すんだろう……?

ついた先はまた、図書館だった。

「なっ、なんですか?」

「いきなりで本当にごめん、って感じなんだけど、僕、実は運動が大のニガテなんだよね……。」

テストの時間でも、友達と話し合いながらそう言ってたけど、天童くんは大丈夫な気がする……

それで、と天童くんは口を開いた。

「……だから一緒に運動のアシストをしてほしいんだよね……宮瀬さんは上手だから。」

あ、アシスト!?

私が天童くんに!?

「べつに…良いんですけど、私なんかで良いんですか?」

「うん。宮瀬さんくらいしか話しかけやすい人いないし」

なんか、嬉しい。

今までの中で、私にこうやって頼んできてくれた人なんか、いなかったから。

「もちろん、私は今日からでもアシストはできます。運動がニガテなのであれば、最初は基礎から始めます。なので、まずは校庭を………5周、くらいでいいですか?」

珍しく、私の口からペラペラと言葉が出てきた。

「今日からやってくれるの?時間、大丈夫?」

私は習い事なんてやってないから、これから帰ってもずっと暇だ。

「はい。全然大丈夫です」

「ありがと!………それで、僕たち同士では敬語使わなくていいから」

敬語を使わない……?

「あと、呼び捨てで呼んでもいい………?」

……ってことは!?

私のことを、天童くんは、『凛』って呼ぶの!?

「はい……じゃなくて、うん……?」

すると天童くんが優しく微笑む。

「そうだよ、凛」

呼び捨てで呼ばれて、少しドキドキしてしまう。

「これからよろしくね」

お互い挨拶をしあった。

これから、今よりもドキドキする毎日が来るんだ──と思って練習を始めた。