いつだってしぃちゃんはタイミング良く現れてくれるのだ。 「しぃちゃん!」 「うちのお母ちゃんから林檎のおすそ分け」 林檎の袋をぶんぶん振りながらしぃちゃんはズカズカと家にあがりこむ。 私のお父さんもお母さんも、そして私もそれはいつもの事であり、しぃちゃんはうちの家族みたいに自然だった。 「あら、しぃちゃんお帰りなさい」 「おっ、しぃちゃんお帰り」 お父さんもお母さんもこんな調子だったが、一番に歓迎していたのは他でもなく私だった。