「何だかまるで、我が子の成長を見ているようだよ。しぃちゃん、この街を愛してくれて、ありがとうねぇ。」 大家さんは麦茶をすすると、ひょっこり散歩に出掛けた。 いつでもマイペースな大家さんを見送ってから、ホースを出して庭に水をまいた。 ちょうど遊びに行って帰ってきた希幸が、小さな虹を見つけてはしゃいでいる。 そんな光景に幸せを感じた。 水のかけあいになってしまってずぶ濡れになった私達の後ろのほうから声が聞こえた。 とても、愛おしい声…