その時に初めて、お母ちゃんが両親に口を開いた。流産は免れた。お腹の子供は必死で生きている。生きているんだ。 「この子をおろせと言うなら、私共々自殺しますから。」 強い思いを伝えた。 それから部屋から一歩も出ず、食事もしなかった。お母ちゃんはずっと、そうした。 見兼ねた両親は、お母ちゃんの意志と体を気遣ってやっと折れた。 その子は私だ。 お願い、殺さないで。 お母ちゃんに会いたい。 お父ちゃんに会いたい。 必死でしがみついた、私なのだ。