世界で一番わがままな君とガラスの心臓

明日の毒舌も、湊先輩のマイペースな軽やかさも、すっかり日常の光景になりつつあった。


潮風の香る路地裏から、こうして二人を国道沿いのファーストフード店へ連れ出せたことが、私は嬉しくてたまらなかった。


「風花ちゃんは、短距離のタイム調子どう?」


ポテトをつまみながら、湊先輩が私に視線を向けた。


「あ、はい! 先輩にアドバイスもらってから、肩の力が抜けるようになって。次の秋の新人戦では、絶対に自己ベスト更新して全県大会狙います!」


「いいね。風花ちゃんの走りは真っ直ぐで力強いから、きっと結果出るよ。秋が楽しみだね」


「はい!」