世界で一番わがままな君とガラスの心臓

向かいの席で、湊先輩が楽しそうにフライドポテトを1本つまんで口に運ぶ。


首からいつもの一眼レフカメラを下げた湊先輩は、ボックス席の狭いスペースでもどこか優雅に脚を組んでいた。


明日は周りの目を意識してか、すっと背筋を伸ばし、完璧な「お姫様」の笑みを貼り付けた。


「ふふ、お心遣いありがとうございます、湊先輩。私、こういう庶民的なお料理をいただくのは初めてで……少し緊張してしまいますわ」


「またまた。さっきから目が『一本食わせろ』って言ってるよ」


「……っ!」