世界で一番わがままな君とガラスの心臓

「ちょっと風花、私をこんな油臭い場所に引きずり出してどういうつもり? 万死に値するわよ」


キンキンに冷えたエアコンの冷気が吹き出す店内で、明日は真っ赤なポテトの箱を死んだ魚のような目で見つめていた。


国道バイパス沿いにある、赤と黄色の派手な看板を掲げた大手ファーストフード店。


店内にはアップテンポなJ-POPが大音量で流れ、夏休み中の高校生や家族連れでにぎわっている。


揚げたてのポテトとハンバーガーの匂いが充満するこの場所は、間違いなく「現代の日常」そのものだった。


「まあまあ、明日ちゃん。たまにはこういうジャンクなものもいいでしょ。ほら、出来たて美味しいよ」