世界で一番わがままな君とガラスの心臓

応援したい。明日の「今」がこんなにも輝いていることが、親友として心の底から嬉しい。


けれど、それと同時に——東京からやってきたこの優しい先輩の存在が、私たち二人の関係や、この夏の行き先を大きく変えていくような、予感と寂しさが交錯していた。


「明日ね、風花ちゃん、明日ちゃん」


湊先輩が振り向き、私たちに爽やかに手を振った。


「また明日も、写真撮りに来ていいかな?」


明日はそっぽを向いたまま、「勝手にすれば」と小さく呟いた。


その声が、風に乗って、夜の海へと静かに溶けていった。