世界で一番わがままな君とガラスの心臓

明日は、同情なんて心の底から反吐が出るほど嫌っていた。


私が自分の全力から逃げることを、何よりも激しく怒っていたはずだ。


あの日、嵐の突堤で見た花火。


死と隣り合わせの暗闇の中で、一球一球の光に命のすべてを賭けて、涙を流しながら叫んでいた明日の姿。


『私、今、最高に生きているわよ!!』


あの大輪の花火の熱量。

自分の命を燃やし尽くそうとしていた彼女の圧倒的な生き様。


あの日、私は明日から目に見えない「バトン」を受け取ったのだ。

下田の病院にいて、顔を見ることすら叶わない。


「さよなら」も「ありがとう」も、直接言葉で届けることはできない。


だったら、私はこの脚でトラックの上を走るしかない。