世界で一番わがままな君とガラスの心臓

湊先輩は、駅の天窓から差し込む秋の光を見上げながら、静かに語り始めた。


「俺さ、自分を責めてばかりだった。俺が花火なんて提案したから、明日ちゃんをあんな目にあわせたんだって。面会もできず、直接『ごめん』の一言も言えないまま転院しちゃって……逃げるように東京に帰るんだって、悔しくてたまらなかった」


指先でカメラのレンズカバーを撫でる湊先輩の手が、かすかに強張る。


「でも、この写真の中の明日ちゃんを見てたらさ……声が聞こえた気がしたんだ。『バカじゃないの』って、あの口調で笑われた気がした」


「湊先輩……」