明日が下田の総合病院へと転院搬送されてから、二日が過ぎた。
ICUの厳重な扉に阻まれ、結局私たちは一度も彼女の顔を見ることができないまま、救急車のサイレンの音を見送るしかなかった。
言葉どころか、視線ひとつ交わすことすら叶わなかった「不完全な別れ」。
その重い沈黙が、私の胸の奥に冷たい石のように居座り続けていた。
九月初頭の午後、私は伊豆急下田駅の改札前に立っていた。
ICUの厳重な扉に阻まれ、結局私たちは一度も彼女の顔を見ることができないまま、救急車のサイレンの音を見送るしかなかった。
言葉どころか、視線ひとつ交わすことすら叶わなかった「不完全な別れ」。
その重い沈黙が、私の胸の奥に冷たい石のように居座り続けていた。
九月初頭の午後、私は伊豆急下田駅の改札前に立っていた。

