「私ね、ずっと……『明日(みらい)』なんていらないと思ってた」
明日の声は低く、けれど爆音をすり抜けて、私と湊先輩の耳へとはっきりと届いた。
「いつ止まるか分からない心臓を抱えて、大人たちの哀れみの視線に怯えてさ。……来年や将来の話をされるたび、生殺しにされてるみたいで、世界中のすべてを呪ってた。どうせ消えるなら、今この瞬間に燃え尽きて消えたいって、それだけを願ってきたの」
湊先輩は何も言わず、明日を見つめ返した。
ファインダー越しではなく、自分の素の瞳で、一言ひとことを受け止めるように。
「でもね……あなたがこの町に来てから、全部狂っちゃったのよ」
明日の声は低く、けれど爆音をすり抜けて、私と湊先輩の耳へとはっきりと届いた。
「いつ止まるか分からない心臓を抱えて、大人たちの哀れみの視線に怯えてさ。……来年や将来の話をされるたび、生殺しにされてるみたいで、世界中のすべてを呪ってた。どうせ消えるなら、今この瞬間に燃え尽きて消えたいって、それだけを願ってきたの」
湊先輩は何も言わず、明日を見つめ返した。
ファインダー越しではなく、自分の素の瞳で、一言ひとことを受け止めるように。
「でもね……あなたがこの町に来てから、全部狂っちゃったのよ」

