世界で一番わがままな君とガラスの心臓

明日に強引に腕を引っぱられ、私は二人の真ん中へと引きずり込まれた。


湊先輩が腕をぐっと伸ばし、カメラのレンズを私たち三人へと向ける。


左手に明日、右手に私。


肩と肩が触れ合い、重ね合わされた手のひらから、温かい体温が伝わってくる。


「いくよ! さん、に、いち——」


頭上で、この日一番の特大連発花火が炸裂した。


視界のすべてが白銀の光で埋まり、世界から影が消え去る。


カシャッ。


固いシャッター音が響いたその一瞬。


夜空の花火と、三人の弾けるような笑顔が、レンズの奥の小さなセンサーへと永遠に焼き付けられた。


光の余韻がゆっくりと夜空へ溶けていく。


硝煙の匂いと波音が、再び突堤を支配し始めていた。