世界で一番わがままな君とガラスの心臓

湊先輩が二つ目のスイッチを押し込むと、突堤の上に仕掛けられたすべての塩ビパイプから、一斉に光の弾丸が夜空へと解き放たれた。


ドドドドドッ!! と機関銃のような連続発射音。


百連発の流星花火が星くずのように夜空を埋め尽くし、最後に用意された特大の牡丹花火が、夜空の真ん中で世界を切り裂くような大爆発を起こした。


視界のすべてが光で埋まる。


音と、光と、熱風の暴風雨。


暗闇の中に一瞬だけ現れた、私たちだけの秘密の楽園。


生きているという歓喜が、この一瞬にすべて詰まっていた。