世界で一番わがままな君とガラスの心臓

「咲いたわ……! 見た!? 風花、湊先輩……! 私たちの花火よ……っ!!」


明日は私の手を握りしめたまま、子供のように顔をくしゃくしゃにして叫んだ。


毒舌も、強がりも、運命への呪いも全部投げ打って。


いま、自分の目の前で命を猛烈に燃やしている大輪の光に、全身の魂を震わせて感動していた。


「うん……! すごいよ、明日! めちゃくちゃ綺麗!!」

「まだまだ、こんなもんじゃないよ!」


作業を終えた湊先輩が、歓声を上げながら私たちの隣に駆け寄ってきた。


彼の手には、防水カバーで守られた一眼レフカメラがしっかりと握られている。


「二番機、三番機、一斉点火行くよ!!」