世界で一番わがままな君とガラスの心臓

湊先輩が叫びとともにスイッチを押し込んだ。


カチリ、と小さな金属音が響いた直後——。


ジジジジッ!!


暗闇の中で、塩ビパイプの根元から眩い火花が弾けた。


導線を通った電流が導火線へと着火し、蛇のようなオレンジ色の光がパイプの奥へと吸い込まれていく。


一瞬の静寂。


次の瞬間、世界が爆発した。


——ズドォォォォンッ!!


腹の底、骨の髄まで直接揺さぶるような激しい衝撃波が、突堤のコンクリートを突き抜けて全身を駆け上がった。


シュルルルルッ、と空気を切り裂く高音とともに、無数の光の尾を引いた軌跡が、黒い夜空に向かって一直線に駆け昇っていく。


「……っ!」


息をのむ暇すらなかった。