「大丈夫だよ。計算通りに電流が流れれば、一斉に点火する。……俺を信じて」
「信じるわけないでしょ、都会の軟弱な高校生なんて」
悪態をつく明日。けれど、彼女が湊先輩に向ける眼差しには、絶対の信頼が籠もっていた。
「……できた。全発射台、結線完了だ」
作業開始から約二十分。
突堤の先端には、塩ビパイプと木枠で組まれた三基の簡易発射台が並び、その中には数百発ぶんの打上花火と連発花火がぎっしりと充填されていた。
黒いコードが束となって伸び、少し離れた位置に置かれた小型バッテリーへと繋がっている。
湊先輩が腕時計のデジタル表示を確認した。
「二十二時五十五分。……あと五分で、二十三時だ」
「五分……」
「信じるわけないでしょ、都会の軟弱な高校生なんて」
悪態をつく明日。けれど、彼女が湊先輩に向ける眼差しには、絶対の信頼が籠もっていた。
「……できた。全発射台、結線完了だ」
作業開始から約二十分。
突堤の先端には、塩ビパイプと木枠で組まれた三基の簡易発射台が並び、その中には数百発ぶんの打上花火と連発花火がぎっしりと充填されていた。
黒いコードが束となって伸び、少し離れた位置に置かれた小型バッテリーへと繋がっている。
湊先輩が腕時計のデジタル表示を確認した。
「二十二時五十五分。……あと五分で、二十三時だ」
「五分……」

