「嫌よ! 一緒に見るの! 三人で上げるって決めたんだから!」
言い張る私に、隣にいた湊先輩がくすっと笑い、自分の大きな手を、私と明日の重ねた手の上にそっと乗せた。
「風花ちゃんの言う通りだよ。三人でここまで来たんだ。一人も欠けちゃ意味がない」
潮風が荒々しく吹き荒れ、黒い波が突堤の側面に激しく砕け散る。
迫り来る台風の気配と、明日(あす)という未定の恐怖。
けれど、重ね合わされた三人の手のひらの温もりだけが、暗闇の中で確固たる現実としてそこにあった。
「明日、八月三十一日——23時」
湊先輩が二人を見つめ、力強く頷いた。
「俺たちの手で、最高の夏を咲かせよう」
言い張る私に、隣にいた湊先輩がくすっと笑い、自分の大きな手を、私と明日の重ねた手の上にそっと乗せた。
「風花ちゃんの言う通りだよ。三人でここまで来たんだ。一人も欠けちゃ意味がない」
潮風が荒々しく吹き荒れ、黒い波が突堤の側面に激しく砕け散る。
迫り来る台風の気配と、明日(あす)という未定の恐怖。
けれど、重ね合わされた三人の手のひらの温もりだけが、暗闇の中で確固たる現実としてそこにあった。
「明日、八月三十一日——23時」
湊先輩が二人を見つめ、力強く頷いた。
「俺たちの手で、最高の夏を咲かせよう」

