世界で一番わがままな君とガラスの心臓

買い終えた大量の資材と花火を、湊先輩のお祖父さんの軽トラの荷台——ブルーシートの陰へと隠すように運び込む。


そのまま写真館の裏手にある古い木造倉庫へ運び込むと、暗がりの中に、カラフルな花火の山と無機質なパイプの骨組みがうずたかく積まれた。


「……できたわね」


変装の帽子とサングラスを外した明日が、額の汗を拭いながら、花火の山を見つめた。


夕方の光が木造倉庫の隙間から差し込み、彼女の白い肌と黒髪を柔らかく照らす。


「うん。あとは、三十一日の夜を待つだけだ」


湊先輩がパイプの強度を確かめるようにコンコンと叩いた。