「俺たちの夏を、勝手に終わらせてたまるか」
破られた紙片が、夕闇の迫る和室の床に落ちる。
明日の荒かった呼吸が、少しずつ、少しずつ落ち着いていく。その頬に差した朱色は、怒りのものでも、病気の熱でもない、新しい衝動の赤だった。
庭の風鈴が、また一つ、今度は力強くチリンと鳴った。
破られた紙片が、夕闇の迫る和室の床に落ちる。
明日の荒かった呼吸が、少しずつ、少しずつ落ち着いていく。その頬に差した朱色は、怒りのものでも、病気の熱でもない、新しい衝動の赤だった。
庭の風鈴が、また一つ、今度は力強くチリンと鳴った。

