世界で一番わがままな君とガラスの心臓

明日は回覧板の用紙を裸足で踏みつけるようにして立ち止まり、私と湊先輩を順番に激しい眼差しで射抜いた。


胸元が、苦しそうに大きく上下している。


額には脂汗が滲み、透き通るような肌は血の気を失って蒼白になっていた。


それでも、彼女の瞳の中で渦巻く炎だけは、息をのむほど強く、熱く燃えさかっていた。


「来年の夏になれば、また新しい花火が上がる。街の人たちは『今年は残念だったね』で済むでしょうね! でも……私にとっては違う! 今年の夏は、二度と戻ってこない『今』なのよ!!」


叫ぶたびに、彼女の喉からヒューヒューと苦しげな吐息が漏れる。