冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「みんな、急にこんな重い話に巻き込んでしまってすまない。だが……生徒会長として、一人の生徒として、俺はこの不正を黙って見過ごすわけにはいかないんだ。生徒全員の努力を取り戻すために、力を貸してほしい!」


「頭を上げてください、月城くん!」


詩織さんが凛とした声で蒼汰を制した。その瞳には、揺るぎない覚悟が宿っている。


「生徒会の副会長として、私も共に戦いますわ。……それに、朝比奈さんにだけ格好いいところを独占させるなんて、私のプライドが許しませんもの」


詩織さんはフッと可憐に微笑むと、隣に立つ私に気高く、それでいて温かい視線を向けてきた。


「朝比奈さん。貴女のまっすぐな正義感と、月城くんを暗闇から引っ張り揚げた行動力には……認めざるを得ませんわ。ですが、月城くんの隣で戦うパートナーの座を、簡単に譲るつもりはありませんから」


「詩織さん……!」


「ふふ、ライバルですから。……さあ、あの身勝手な大人たちをぐうの音も出ないほど叩きのめす作戦を立てましょう」

「おうよ! 任せとけって!」


陸が腕まくりをして力強く胸を叩いた。