冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「月城くん、大丈夫!? 顔色が――」


「……僕たちは……」


蒼汰くんの声は、掠れて消えそうなくらいに弱々しかった。


「僕たちは……何を……守っていたんだ……?」


「え……?」


蒼汰くんは力なく力尽きたように、その場に膝をつきそうになり、机の端をギュッと強く握りしめた。


「『伝統と規律を守るのが生徒会の義務だ』と……僕はそう信じて疑わなかった。学校の正しさのために、規律を乱す者を正し、生徒の先頭に立って導くのが、生徒会長としての僕の誇りだったはずなのに……」