冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

私と蒼汰くんは並んで机に向かい、ページをめくり合わせた。


最初は、ただの編集のミスか、単なる予算都合のカットだと思いたかった。


だけど――調べを進めれば進めるほど、出てきたのはあまりにも異常で、気味の悪い「矛盾」の数々だった。


「……待って。これ、今年の春の定期テストの平均点データだけど……」


私が指さした資料を見て、蒼汰くんの表情がピキッと凍りついた。


生徒会の元データでは、全校平均が例年通りの数値を示している。


しかし、校長室から外部の進学塾や教育誌へ提出された実績報告書には、全校平均点が30点以上も高く記載されていた。

さらに、特定の『特進Sクラス』の生徒たちの進学実績やテストの得点が、実際よりも不自然なほど底上げされ、水増しされていたのだ。