冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「君のクラスのカフェは大大盛況だったそうだな。校内でも一番の話題になっていた」


「ふふん、大成功だよ! 月城くんも来てくれればプロデュースしてあげたのに!」


「遠慮しておく。僕が君にメイクなどされたら、生徒会室に戻ってこられなくなりそうだ……」


蒼汰くんがサッと耳を赤くして視線を逸らす。

その可愛らしいリアクションに、私はクスクスと胸を躍らせた。


「あ、そうだ。これ、校門で来場者に配られていたパンフレット? 一冊貰っていくね」


長机の上に積まれていた、事前に学校側が作成した絢爛な冊子――『桜ヶ丘学園・学校案内&公式実績パンフレット』の予備だ。


パラパラとページをめくっていた私だったが――あるページで、ふと手が止まった。


(……え?)


違和感。 胸の奥に、チクリとした小さな引っかかりが生まれた。