冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

教室の入り口から、凛とした涼やかな声が響いた。


見やると、生徒会の「巡回」の腕章を腕につけた設楽詩織さんが立っていた。


彼女が立つだけで、周囲の空気がすっと気品高く引き締まる。


「あ、設楽さん! 見回りと視察、お疲れ様!」


私がパッと手を振って駆け寄ると、詩織さんは胸の前で腕を組み、感心したように教室全体を見渡した。