冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

だけど、私は怯まなかった。ここで「ごめんなさい」なんて俯いたら、私自身の気持ちにも、蒼汰くんの誠実さにも失礼になる。


私は背筋をピンと伸ばし、詩織さんの目を正面から見つめ返した。


「私、公私を混同してるつもりはないよ。文化祭の準備も、クラスの代表として本気でやってる」


「朝比奈さん……」


「それにね、設楽さん。私が月城くんのペースを乱してるかどうかも……私は彼を惑わせるつもりなんてない。私は私として、月城くんとまっすぐ向き合いたいだけだから」


引かない私の瞳を見て、詩織さんは一瞬驚いたように目を見開いた。


そして、降参したようにフッと小さく息を吐くと、プライド高く口角を上げた。


「……ふふ。やはり貴女は、一筋縄ではいきませんわね」