「髪の色、メイク、そして校則違反スレスレのカーディガンの着こなし。さらには前の学校から学期途中で移ってきたという経緯――。すでに校内では、君に関するよくない噂が流れています」
隣にいた、ハーフアップの黒髪ロングが似合う凛とした雰囲気の女子生徒――副会長の設楽詩織(したら・しおり)さんも、厳格な表情で私を静かに見つめている。
「生徒会として、学校の規律を乱す存在を容認するわけにはいきません。……朝比奈さん、君には当校の生徒としての自覚と、相応の行動を強く求めます」
感情を殺した、氷のように冷たい声。 言葉の端々から伝わってくるのは、「お前のような派手で不真面目な人間が、この学校を乱すのではないか」という強い偏見と警戒心だった。
胸の奥が、ぎゅっと冷たく痛む。
(また……これだ)
見た目だけで判断される悔しさ。噂だけで「悪い奴」だと決めつけられる理不尽さ。パパが冤罪に巻き込まれた時のあの悔しさが、怒涛のように蘇ってくる。
一瞬、悲しさと悔しさで視界が揺らぎそうになった。
(……ううん、泣かない。ここで黙って引き下がったら、『やっぱり噂通りの不真面目な子だった』って思われちゃう!)
私は深く息を吸い込み、両手をギュッと握りしめた。 そして、冷ややかな視線を向け続ける月城蒼汰くんの目を、正面からまっすぐに見つめ返す。
隣にいた、ハーフアップの黒髪ロングが似合う凛とした雰囲気の女子生徒――副会長の設楽詩織(したら・しおり)さんも、厳格な表情で私を静かに見つめている。
「生徒会として、学校の規律を乱す存在を容認するわけにはいきません。……朝比奈さん、君には当校の生徒としての自覚と、相応の行動を強く求めます」
感情を殺した、氷のように冷たい声。 言葉の端々から伝わってくるのは、「お前のような派手で不真面目な人間が、この学校を乱すのではないか」という強い偏見と警戒心だった。
胸の奥が、ぎゅっと冷たく痛む。
(また……これだ)
見た目だけで判断される悔しさ。噂だけで「悪い奴」だと決めつけられる理不尽さ。パパが冤罪に巻き込まれた時のあの悔しさが、怒涛のように蘇ってくる。
一瞬、悲しさと悔しさで視界が揺らぎそうになった。
(……ううん、泣かない。ここで黙って引き下がったら、『やっぱり噂通りの不真面目な子だった』って思われちゃう!)
私は深く息を吸い込み、両手をギュッと握りしめた。 そして、冷ややかな視線を向け続ける月城蒼汰くんの目を、正面からまっすぐに見つめ返す。

