「……月城くんを惑わせないでいただけますかしら」
「っ……!」
思わず息をのんだ。
「私はずっと、月城くんの隣で生徒会を支えてきました。彼の理想、彼の目指す完璧な学校づくりを、一番近くで理解してきた自負があります。……貴女が転校してきてから、月城くんのペースが乱されているのは明白です」
詩織さんの言葉には、陰湿な意地悪さなんて欠片もなかった。
あるのは、生徒会副会長としての誇りと、そして月城蒼汰という男の子へ長年抱き続けてきた、真っ直ぐで切ない恋心。
自分が努力して勝ち取ってきた「蒼汰の隣」という特別な場所を、彗星のように現れた私に脅かされている――そんな焦りとプライドが、彼女の瞳から溢れていた。
(そうなんだ……設楽さんも、月城くんのことが……)
「っ……!」
思わず息をのんだ。
「私はずっと、月城くんの隣で生徒会を支えてきました。彼の理想、彼の目指す完璧な学校づくりを、一番近くで理解してきた自負があります。……貴女が転校してきてから、月城くんのペースが乱されているのは明白です」
詩織さんの言葉には、陰湿な意地悪さなんて欠片もなかった。
あるのは、生徒会副会長としての誇りと、そして月城蒼汰という男の子へ長年抱き続けてきた、真っ直ぐで切ない恋心。
自分が努力して勝ち取ってきた「蒼汰の隣」という特別な場所を、彗星のように現れた私に脅かされている――そんな焦りとプライドが、彼女の瞳から溢れていた。
(そうなんだ……設楽さんも、月城くんのことが……)

