詩織さんは手にしたファイルを胸に抱え、静かな歩調で私へと近づいてきた。
定期テストで学年同点首位を取った時、私に「見事でしたわ」と言ってくれた詩織さん。
だけど、その瞳の奥には、前とは違う質の固い緊張感が宿っていた。
「貴女の勉強に対する真摯な姿勢、そしてクラスをまとめる手腕……見事だと認めておりますわ。ですが――」
詩織さんは一度言葉を区切ると、すっと涼しげな瞳で私をまっすぐに見つめた。
「公私の混同は厳禁ですわ。生徒会室は、特定の方と親しく歓談する場所ではありませんの」
「え……?」
「……それに」
詩織さんは少しだけ声を低くし、蒼汰くんには聞こえないくらいの音量で囁いた。
定期テストで学年同点首位を取った時、私に「見事でしたわ」と言ってくれた詩織さん。
だけど、その瞳の奥には、前とは違う質の固い緊張感が宿っていた。
「貴女の勉強に対する真摯な姿勢、そしてクラスをまとめる手腕……見事だと認めておりますわ。ですが――」
詩織さんは一度言葉を区切ると、すっと涼しげな瞳で私をまっすぐに見つめた。
「公私の混同は厳禁ですわ。生徒会室は、特定の方と親しく歓談する場所ではありませんの」
「え……?」
「……それに」
詩織さんは少しだけ声を低くし、蒼汰くんには聞こえないくらいの音量で囁いた。

