冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「無理なんかじゃないよ。結衣ちゃんはね、素肌がすごく綺麗で、瞳の形がとってもキュートなの。重い前髪で隠れちゃってるのが勿体無いくらいなんだから!」

「ひ、日葵ちゃん……」

「私を信じて!」


私の真剣な瞳に押された結衣ちゃんは、少し頬を赤くしながら「うん……」と小さく頷いてくれた。

「よしっ! 朝比奈日葵のワンポイントレッスン、スタート!」


私はスクールバッグから、いつも持ち歩いているメイクポーチとコーム、ヘアカーラーを取り出した。

クラス中が息をのんで見守る中、私は結衣ちゃんの前に立った。


まず、重く垂れ下がっていた結衣ちゃんの前髪をカーラーでふんわりと巻き、額が見えるようにサイドへ流してピンで止める。

次に、少し太くて重かった眉のラインを、スクリューブラシで整えてふんわりと明るいブラウンの眉パウダーを乗せる。