冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

定期テストでの「学年トップタイ」という大金星から、一週間。


2年B組を包んでいた「派手で不真面目な転校生」という偏見の空気は、綺麗さっぱり消え去っていた。


「おはよう、日葵ちゃん!」

「朝比奈さん、今日のリップすっごく可愛い! どこのブランド?」

「朝比奈、昨日の世界史のプリント、解き方のコツ教えてくれよ〜!」

朝の教室に入ると、あちこちから明るい声が飛んでくる。


「みんなおはよう! リップはね、キャンメイクの新作だよ! 後で教えてあげるね!」


私は手鏡で自分の笑顔をチェックしながら、元気に手を振り返した。


自分の言葉と結果で偏見を破り、みんなと笑顔で話せる毎日。


言葉にできないくらいの達成感と嬉しさで、胸が毎日キュンと弾んでいた。