冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「もう……月城くんってば、真面目すぎるよ!」


私はクスッと笑って、腰に手を当てて胸を張ってみせた。


「謝らなくていいよ。私ね、言ったでしょ? 『言葉じゃなくて行動で証明する』って。だから月城くんが私の努力をちゃんと見てくれて、認めてくれたなら、それで大満足!」

「朝比奈……」

「それにさ! 私と月城くん、学年トップタイなんだからね? 私の勝ち……って言ってもいいんじゃない?」


ニッといたずらっぽく笑ってみせると、蒼汰くんは一瞬驚いたように目を見開いた。

そして――。

かたく結ばれていた彼の薄い唇が、ふっと柔らかく緩んだ。

夕陽の光を浴びながら、蒼汰くんが見せたのは、これまでの冷たさが嘘のような、柔らかくて和やかな笑顔だった。


「……ああ。僕の負けだ、朝比奈」

(……っ!?)

ドクン、と胸が大きく跳ね上がった。