冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

その日の放課後。


「朝比奈、ちょっといいか」

校門に向かおうとしていた私の背中に、聞き覚えのある澄んだ声が降ってきた。

振り返ると、生徒会の腕章をつけた蒼汰くんが立っていた。相変わらず凛とした立ち姿。

だけど、その目元にはいつもと違う緊張が浮かんでいた。

「月城くん! どうしたの?」

「……少し、話をしたい。生徒会室まで来てくれないか」


蒼汰くんの真剣な表情に、私はコクリと頷いた。


静かな廊下を二人で歩き、生徒会室へと入る。 西日が差し込む部屋の中、ドアがパタンと閉まると、途端に二人きりの空間になった。