冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「えっ!? 月城の!? お前、朝比奈にノート貸してんの!?」


陸くんが驚いて目を丸くした。あの冷徹で有名な生徒会長が、転校生に自分のノートを貸しているなんて、誰も信じられないだろう。

蒼汰くんは少し気まずそうに視線を逸らすと、フイッと横顔を向けた。


「……生徒会長として、努力している生徒に必要なリソースを提供しただけだ。特別な意味はない」

「へぇ〜……。でも月城が人にノート貸すなんて珍しいじゃん。朝比奈のこと、相当買ってるんだな?」

陸くんがニシシとからかうように笑う。

すると蒼汰くんは、どこか不機嫌そうに小さく息を吐くと、冷ややかな瞳で陸くんをまっすぐ見つめ返した。