冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

(私の『自分らしさ』は、絶対に勉強の邪魔なんて言わせない!)


家に帰ると、自室のデスクに教科書とノートをずらりと並べた。 私は昔から、勉強するときにも自分なりの「おしゃれなこだわり」を取り入れるのが好きだ。


「よし、まずは色分けから!」


私はカラーの持つ効果を活用する。 暗記すべき重要語句は、視界に入りやすく気持ちが高まるピンクのマーカー。 公式や文法などのロジカルな重要ポイントは、冷静になれるブルー。 補足情報や自分の疑問点は、パッと目を引くイエロー。

ただ黒ペンでノートをとるだけじゃ頭に入りにくいし、テンポも上がらない。

コスメで自分の魅力を引き出すのと同じで、ノートも「自分が見やすくてテンポよく覚えられるプロデュース」をするのだ。


「日葵、差し入れ持ってきたわよ〜」


夜の十時過ぎ。ドアがノックされ、ママが温かいハーブティーと一口サイズのスコーンをお盆に乗せて入ってきた。