冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

長谷川くんが逃げ出し、他のメンバーも気を利かせて(あるいは呆れて)先に帰ってしまった後の生徒会室。


茜色の夕陽が窓から差し込み、誰もいなくなった室内を優しく染めていた。


「もう……蒼汰くんたら、完全に後輩を脅かしてたじゃん」


私が苦笑いしながら書類をバインダーに挟んでいると、後ろから足音が近づいてきた。


カサッと音がして、背後から突然、大きな腕が私の胴体を包み込むように抱きすくめてきた。


「キャッ……!? そ、蒼汰くん……!?」


背中に伝わる、蒼汰くんの大きくて温かい体温。 彼は私の肩に自身の額をコツンと預け、ぎゅーっと腕の力を強めてきた。


「……悪かった」


耳元で聞こえる、低く掠れた声。