冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

私がそんな風に感心しながら見つめていると、長谷川くんがふと私の方へ視線を向けてきた。


「あ、朝比奈先輩!」

「え? 私?」

「はい! 朝比奈先輩のプレゼンもすごかったです! 自分の魅せ方や個性を大事にするっていう話、僕すごく共感して……! 実は僕も、自分の髪型とか私服に少しコンプレックスがあって……今度、朝比奈先輩にアドバイスしてもらえませんか!?」


長谷川くんがぱあっと顔を輝かせ、私との距離を詰めてくる。


「えっ! 本当!? もちろんいいよ! 長谷川くんならちょっと前髪を整えてパーソナルカラーを意識するだけで、すごく垢抜けると思う――」

「――長谷川」


楽しそうに応じる私と長谷川くんの間に、すっと冷たい壁のような影が割り込んできた。