「――ということで、朝比奈さんの意見を参考にしたいのだが」
「はい! 私はですね――」
私が立ち上がって説明を始めると、蒼汰くんの視線がスッと私に注がれた。
そして……彼の白い耳が、見る見るうちにリンゴみたいに真っ赤になっていくのだ。
さらに、私の目を直視できず、黒縁メガネのフチを何度も何度も指で直し、ソワソワと視線を泳がせている。
「……以上の理由から、文化部の機材費を少し増額するのが良いと思います!」
「あ、ああ……すばらしい提案だ、朝比奈。君の……君の言う通りにしよう」
声が微妙に上ずっている蒼汰くん。
その様子を横で見ていた詩織さんが、呆れたようにパタパタと扇子(紙の資料)で顔を仰ぎながら、私に小声で耳打ちしてきた。
「はい! 私はですね――」
私が立ち上がって説明を始めると、蒼汰くんの視線がスッと私に注がれた。
そして……彼の白い耳が、見る見るうちにリンゴみたいに真っ赤になっていくのだ。
さらに、私の目を直視できず、黒縁メガネのフチを何度も何度も指で直し、ソワソワと視線を泳がせている。
「……以上の理由から、文化部の機材費を少し増額するのが良いと思います!」
「あ、ああ……すばらしい提案だ、朝比奈。君の……君の言う通りにしよう」
声が微妙に上ずっている蒼汰くん。
その様子を横で見ていた詩織さんが、呆れたようにパタパタと扇子(紙の資料)で顔を仰ぎながら、私に小声で耳打ちしてきた。

