冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「本当においしいよ、蒼汰くんも食べてみて!」


フォークで一口分すくい、無意識に「あーん」の体勢で蒼汰くんの口元へ差し出す。


「あ……っ、ごめん! 私ったら、急に『あーん』なんて恥ずかしいよね――」


ハッと気づいて慌てて引こうとした私の手首を、蒼汰くんがパシッと優しく止めた。


そして、恥ずかしそうに目元を赤くしながらも、私をじっと見つめて――パクッとフォークのパンケーキを口に含んだのだ。


「っ……!?」


「……本当だな。すごく甘くて美味しい」


もぐもぐと食べた後、蒼汰くんは嬉しそうに目を細めて微笑んだ。


(や、やばい……! 冷徹生徒会長だった蒼汰くんが、私にだけこんなに甘くて可愛いなんて……!)
私の胸は、パンケーキよりも甘く、蕩けそうになっていたのだった。